薩摩鶏に合う料理とは?薩摩鶏の特徴や歴史をわかりやすく紹介

薩摩鶏に合う料理とは?薩摩鶏の特徴や歴史をわかりやすく紹介

鹿児島県の食材と聞くと、さつまいもをイメージする人も多いですが、薩摩地方の食材はそれだけではありません。新鮮な魚や栄養たっぷりの野菜なども豊富にあります。

今回の記事では、薩摩地方を代表する食材のひとつ、薩摩鶏を紹介します。薩摩鶏の魅力や特徴、薩摩地鶏のおいしい食べ方などを紹介します。薩摩地方の料理に興味のある人は一読してみてください。

薩摩鶏とは

薩摩鶏は鹿児島県や宮崎県に生息している鶏です。旧薩摩藩主の島津忠久によってタイから輸入したのが始まりとなっています。輸入したマレーシア系の鶏と日本の鶏を掛け合わせて闘鶏用として飼育しました。そのため、現在でも薩摩しゃもという名前も持っています。

その後、薩摩鶏は観賞用として飼育するようになり現在に至っているのです。

薩摩鶏の特徴

薩摩鶏の特徴は足と眼光です。もともとは闘鶏用として育てていたので、足は長く眼光は鋭い見た目をしています。尾羽は長く美しいフォルムですが、かなり気性の荒い性格です。

薩摩鶏は天然記念物

薩摩鶏については、現在は食用として食卓に上ることはありません。理由は薩摩鶏が昭和18年に天然記念物として指定されているからです。そのため、現在では異種の鶏を掛け合わせた「薩摩地鶏」として販売しています。

薩摩地鶏の飼育には多くの手間と時間をかけています。薩摩地鶏の好物は土です。1羽の地鶏でだけで、1年間で1平方メートルあたり3cmの土を食べます。

質の高い薩摩地鶏を育てるために竹の腐葉土を使用している

鹿児島県では品質の高い薩摩地鶏を育成するために竹の腐葉土を使用しています。さらに、品質の高い竹を生成するための研究も行っています。薩摩地鶏が成長するまでには1年半の時間が必要ですが、ホルモン剤や成長剤、抗生物質などはいっさい使用せずに大切に育てています。

種類の薩摩鶏がある

食用として味わうことのできる薩摩鶏は3種類です。それぞれに特徴があるので、食べ比べてください。

薩摩地鶏

薩摩鶏の中でも代表的なのが薩摩地鶏です。秋田県の比内鶏や愛知県の名古屋コーチンと並び「日本三大地鶏」という名称を持っています。

薩摩地鶏は品質に定評があり、「2005年食肉産業展」で開催した「地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」において最優秀賞を受賞しています。

薩摩地鶏の特色は「うまみが詰まっている」ことです。うまみを引き出すアミノ酸を含んでおり、鶏刺しにしても鶏本来の持つうまみを味わうことができます。

また、薩摩地鶏は筋繊維が柔らかいですが、適度な歯ごたえもあります。加えて、脂肪分が少なくヘルシーなので、女性でも楽しく味わうことができるでしょう。

さつま若しゃも

さつま若しゃもは昭和46年に誕生した鶏です。昭和47年に開催された「太陽国体」に合わせて作出されました。薩摩鶏とホワイトプリマスロックを掛け合わせた鶏で、歯ごたえと舌触りには定評があります。

さつま若しゃもの特色は、「どんな料理にも合う」ことです。筋繊維が細かく、ほどよい柔らかさを持っています。さらに、脂肪分が少ないので焼き肉やスープとしてもおいしく食べることができます。

黒さつま鶏

黒さつま鶏が誕生したのは平成18年。6年の歳月をかけて誕生した鶏です。鹿児島県には、鹿児島黒牛、かごしま黒豚がありますが、黒を背負う第3の特産品として注目を集めています。

黒さつま鶏の特色は色だけではありません。横斑プリマスロックと掛け合わせて誕生した黒さつま鶏は、とてもおとなしい性格をしており、生産性が高いという強みも持っています。地鶏の中でも生存率が高いのでリーズナブルな値段でおいしい地鶏を味わうことが可能になりました。

黒さつま鶏には、うまみ成分の1つであるイノシン酸を多く含んでいます。焼いても煮ても固くなりにくいので、冷めた状態でもおいしくいただくことができます。肉の中には脂がたっぷりと詰まっており、炭火で焼くとジューシーな肉汁を口の中で感じることができます。

薩摩鶏のおいしい食べかた

薩摩鶏の代表的なおいしい食べ方として以下の2つがあります。

鶏刺し

鹿児島で地鶏を楽しみたい人には「鶏刺し」がおすすめです。地鶏の持つうまみと生ならではの歯ごたえを一緒に楽しめます。部位によって異なる味を楽しむことができるので、鶏の持つ本来の味を楽しむことができるでしょう。

溶岩焼き

鹿児島県を代表する山、桜島をモチーフにした溶岩焼きの特色は、溶岩プレートを使用して地鶏を焼くことです。じっくりと焼くことによって、鶏のうまみを中に閉じ込めることができます。濃厚な味わいを楽しみたい人には溶岩焼きがおすすめです。

まとめ

薩摩鶏はマレーシア系の鶏と日本の鶏を掛け合わせた鶏です。もともとは闘鶏用として飼育していました。現在は、天然記念物として指定されていますが、薩摩鶏と掛け合わせた薩摩地鶏を味わうことができます。

埼玉県越谷市にある「美食道 錦江湾」では、地鶏をはじめとしたさまざまな薩摩料理を楽しむことができます。薩摩料理にぴったりの薩摩産の焼酎や酒も用意しています。本格的な薩摩料理を味わいたい方は、「美食道 錦江湾」にお越しください